田中:「第2回エクセレントNPO大賞」組織力賞を受賞された「かものはしプロジェクト」代表の村田さんです。おめでとうございます。この賞に応募されようと思った理由を聞かせてもらえますか。
村田:昨年の第1回の時も応募させてもらいました。いろいろな賞がある中で、こちらの賞はちゃんと審査してくれて、なぜダメだったのかということをフィードバックして共有して頂けたので、ぜひ今回も応募しようと思いました。
田中:実際に16基準に基づいて自己評価を書くのは大変だったと思いますが、その中でも特に苦労したところはどんなところでしたか。
村田:前回、自己評価が高すぎるという指摘をいただいたいのですが、厳しく見れば凄く低い点数になってしまいますし、自分たちの活動をどれぐらい尺度で評価すればいいのか、どこが適正な基準なのか、ということを考えながら評価するのが大変でした。
田中:今回受賞に至った理由として、他の団体へのモデルとなるだろう、というところがありました。そういう意味で、かものはしプロジェクトは組織がしっかりしているのですが、皆さん若いのに、短期間でこれだけの組織に成長させてきた苦労があると思うのですが、その点について聞かせてください。
村田:今回の評価の仕方を取り入れたり、企業など他のセクターなども含めて、多くの良い事例を調べて、有識者の方々にも意見を聞きながら作っていく、ということを設立当初からやってきました。なので、色々な方々の知恵をお借りして、組織を前進させていく、ということをやってきました。
田中:それだけ色々な方々とのネットワークをつくってきたということですね。
村田:そうですね。しかし、ネットワークがなければ、自分たちでつくればいいので、調べていく中で出てきた方々にアポを取って会って頂いたり、仲間になっていただき協力していただいています。
田中:アンテナが非常にするどいですね。最後に、これから応募するであろう後続の団体に対するメッセージをお願いします。
村田:良い団体になろうとすることは、ゴールが無いことかと思いますが、より良い団体になって、みんなが気持ちよく支援して、みんながハッピーになるような組織を私たちもつくっていきたいと思いますし、一緒につくっていければと思います。
田中:ありがとうございました。村田さんは、これからも「かものはしプロジェクト」を続けていきますか。
村田:その予定です。ただ、私たちの団体は継続することがミッションではなくて、早く売られる子どもを無くしていくことが使命なので、使命を果たしたら解散することも考えています。なので、決して永続することを目的とはしていなくて、早く問題解決をしたいと思っています。ただ、そのためには組織力や課題解決力が必要だと思いますので、そういう力をつけているという状況です。
田中:でも、児童売買を解決するには、道のりは長そうですね。
村田:ただ、世界的に見ると、どんどん良くなっては来ていますので、私たちも頑張りたいと思います。
田中:ぜひがんばってください。おめでとうございました。